一列に整列した180本の苗の内、両サイドの5本ぐらいは他のものと比べ極端に育ちがよくありません。千代田(肥料)を多めにやっていましたが、ジベレリンという成長ホルモン剤を塗ることになりました。
芽の付け根あたりに塗ります。そこに成長点があるためです。
新梢誘引をします。テープナーという道具を使っています。専用のテープとホッチキスの針を使って、伸びた枝と支柱とを結束させることができます。コツを掴むまで時間がかかります。
公社のこんにゃく圃場でも実施している「ヤマカワプログラム」を梨農地でも実施することにしました。
農地の改善したい土壌を1kg持ち帰って、お鍋に入れ沸騰させます。沸騰後30分煮ます。一晩寝かせ、土のスープの完成です。100ml採取し、光合成細菌100mlと合わせて3,000倍で希釈し、300Lを散布しました。「ヤマカワプログラム」が成功すると、土が団粒構造になって“ふわふわ”の土になります。水はけが良くなり、空気も通り、細根が出やすくなります。太い根だけでは、木自体が大きくなりますが、花芽が少なくなったり、実の成長が悪くなります。
副葉を取ります。誘引をします。赤星病を5箇所に発見しました。以前、赤星病をみつけたとき、破って処理していましたが、もっと大きめに破る必要がありそうです。
副葉を取り忘れていていた所が一箇所あり、大きな枝になってしまっていました。
杉嶋さんに来ていただきました。(10日に1度ぐらいペースで、梨の様子を見にきてくださいます。)
今年、アブラムシは出なかった方らしいが、発見。柔らかい葉につきます。農薬がかかった後にみつけました。水分が抜けた状態で、もう生きていません。
杉島さんより、「葉裏の赤いダニに注意してください。一日二日で広がってしまいます。」と言われました。
かん水(水やりのことです)は、井出から水を高圧ポンプでくみ上げて、一度タンクに溜めます。そこから、チューブかん水をします。以前も紹介したましたが、問題が生じました。チューブの穴が細かすぎるのか、目が詰まってしまい、上手く水が出ません。180本のポット一つずつに、“確実に1日2L”の水がいります。目の詰まりを一つ一つ確認し対処をしていたらきりがありません。
解決方法として、井出からくみ上げる水の通り道の数箇所に泥が通らない様にフィルターをつけ、掃除をする。チューブの一番最後のくくっている端をほどき、水を勢いよく流すことで汚れを取る。定植前の時期のみ、スミサンスイという水稲の苗を作る際に使用するチューブを使う。…結局、私たちのとった方法は、軽トラックにタンクを積み、そこにジョーロを取り付け運転しながらかん水を行うという方法です。
それから、チューブかん水時、アクセルを強くふかし過ぎ、チューブ内の圧力が上がってしまいそれも目詰まりの原因になっていたかもしれません。
「失敗ばかりしてしまっています。この様な過程も全て、情報発信して良いのですか?」と、高口所長と杉嶋さんにお聞きすると…「これは失敗ではなく、つまずきです。ありのまま全部を書いていいんじゃないですか。」「例えば、失敗とは薬剤の量を誤ること。これは確認を怠ったために発生する。今回の件は、圧力を強くする。→ダメなんだと分かる。→正しさが分かる。というように、経験をして、これはダメだから、こうしようとできるつまずきです。」とおっしゃいました。
元々、竹やぶの場所が竹のこだらけで、刈っても刈ってもすぐに伸びるため、森林組合に相談してみました。「フレノック粒剤」を使えば来年から生えなくなると言われたので買って撒いてみました。