今までお世話になっていた普及所高濱副主幹が異動になり、杉嶋副主幹が後任されます。
前回の切り返しでは長すぎたようで120cm前後で切り替えします。理由は、曲げる部分の枝の距離が短いと折れやすくなるため。(ジョイント栽培は、1本の苗木を4m近くまで伸ばします。苗木を一列に並べ、隣の苗木とくっつけます。どうやってくっつけるかと言うと、まっすぐ上に伸びた芽を隣の苗木につくように折り曲げ、挿し木の要領で接合します)
切断したところは、トップジンMペーストを塗ります。表面を保護し、病原菌が入るのを防ぎます。
日野振興センター高口所長より、ポットに敷くマルチに、「もみがらくん炭を使用してみたら?」とアドバイスを受けたので敷いてみます。
マルチの役目は、草の発生を抑えたり、土壌の乾燥を防止してくれます。それから、11月の植え付けのときにも活躍してくれます。
上から5つくらい芽を残し、それより下は芽かきをしました。(芽を取るという意味です。)
16日の強風でかん水チューブが落ちていました。おまけに虫に食べられた葉も発見。もみがらくん炭も少し風で飛んでました。
木が低く、葉も少ないので20Lで撒きます。
今までは、水を入れたタンクを軽トラックに積み、タンクからジョーロに水を入れて水やりをしていました。かん水施設が完成しましたが、棚に沿って上部につけられたチューブから出る水では、“1ポットに確実に2リットルの水”を溜めるのは難しいです。かん水チューブを、ポット際に取り付け、水のロスを少なくしてテストをしてみると、2リットル溜まるのに1時間かかりましたが、この程度なら良しとしました。明日からは、これでかん水を行います。
「新甘泉作るの、すごいねぇ」とか「本当に、できるの?」と言った感想を町民の方からお受けします。
この新甘泉栽培の取り組みについて、どんな風にお伝えしたら良いか、迷っていました。というのも、今まで日野郡で果樹が作られたことはなく、「本当にできるのかな?」と不安な気持だからです。
そんな時、普及員の杉嶋さんが穏やかな口調で「100パーセントできます。」と言われました。初めての取組みに対して不安な気持ちでいるのではなく、前向に取り組みたいと思ったので、栽培過程をお知らせしていきたいと思いました。